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備忘録:①LINE、②PIMCO(2014-02-28

備忘録:①LINE、②PIMCO(2014-02-28)

ぬいぐるみのクマのスタンプを送れるチャットや、ディズニーのキャラクターを使ったパズルなどのゲームを無料で提供し、企業価値はソニーに迫る評価。震災直後の日本で産声を上げたLINEは、今やネット世界の巨大買収の標的となる可能性が出てきた。LINEがスマートフォン向け無料メッセージのアプリを提供し始めたのは2011年6月。震災直後から被災地では電話回線が機能不全に陥った一方でインターネット通信は無傷だったり比較的早く復旧したりした。そこでLINEの親会社、韓国ネイバー はインターネットを利用したやりとりが重要と考え、LINEの提供開始を前倒しした。全世界3億7000万人のユーザー数は今年中に5億人に達する。20年ほど前、メールやチャットをするにはCD-ROMからソフトウェアをパソコンにインストールし、モデムから固定電話回線を通じてインターネットに接続しなければならなかった。今はLINEなどのアプリをオンラインストアからスマホにインストールすれば、すぐにチャットや通話を無料で利用できる。その手軽さが次々と新しいビジネスを生み出している。事情に詳しい関係者によると、ソフトバンクはLINEの株式取得を目指している。「ネット業界は日進月歩の世界」と岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストはいう。2-3年前からLINE、米ワッツアップ、韓国のカカオトークなどの無料チャットアプリが人気になる中、「今日の勝ち組は明日の負け組ということもある。メインアプリになるかを決めるのは、ブランド力、サービス力、より会員が多いところ」と述べた。こうした通信アプリを提供する会社の買収が、今月に入って次々と発表された。14日には国内最大の電子商取引サイトを運営する楽天 がキプロスのバイバー・メディアを総額9億ドル(約919億円)で子会社化すると発表。19日には米フェイスブックがワッツアップを最大190億ドルで買収することを明らかにした。無料でダウンロードできる通信アプリの顧客数は携帯各社の契約数を大きく引き離す。NTTドコモの契約数は12月末で6218万人、米スプリントを含めたソフトバンクのグループとしての契約数は1億人。これに対しバイバーが提供する通信アプリの登録ユーザーは全世界で2億8000万人、ワッツアップの利用者は4億5000万人だ。「チャットアプリの最大の基盤となっているのは、爆発的な勢いのスマホの世界的浸透だ」とマッコーリー証券のアナリスト、ネイサン・ラムラー氏はいう。「チャットアプリがもたらすのは巨大な利用者層で、コミュニケーションの経路になる。そこを通じてコンテンツを配布したり販売したりといったことに利用することが可能だ」と述べた。米インターネットサービスの草分けAOLのピーク時の登録者数は3000万人。これに対して、LINEの26日現在のユーザー数は約3億7000万人。国内外の内訳は海外85%、日本15%となっている。日本が約5000万人で最も多く、タイが約2200万人で続く。米国でも1000万人以上となったほか、欧州ではスペインで1600万人を超えた。関係者によると、LINEはソフトバンクの他に少なくとも1件の会社全体ないし部分的な買収提案を受けている。ソフトバンク広報の倉野充裕氏は25日、「憶測にはコメントしない」と述べた。LINEの出澤剛COOは26日の会見で、ソフトバンクからの買収提案はないと述べた。テクノロジー企業に助言するBDAチャイナのダンカン・クラーク会長は「私たちは過去10年にわたって、携帯電話にどのような収益を生み出す能力があるかを議論してきたが、今それが起きつつある」という。「利用者はスタンプのような買い物もできるし、あらゆる電子商取引にもつながっていく。最初のコミュニケーション手段にもなるし、無限の可能性がある」と述べた。BNPパリバによれば、LINEの価値は1年以内に149億ドル(約1兆5220億円)となる可能性がある。ブルームバーグが集計したデータによると、これは27日時点の富士フィルムホールディングスの時価総額1兆5100億円を上回り、ソニーの1兆8250億円を下回る。LINE利用者の原田妙子さん(25)は、スマホを使い始めた友人と「簡単に、早くやりとりする」ためにダウンロードしたのがきっかけだった。今はネット接続がある限り毎日LINEを利用するという。韓国でゲームのプロジェクトマネージャーをしている韓相俊さん(33)は地元の友人とやりとりするときはカカオトークを、海外の友人とはLINEを利用する。「特に日本とマレーシアの友達はLINEです」と述べた。LINEのスタンプ機能が韓さんのお気に入りだという。都内で会社勤めをする中国人のドリーン・肖さん(28)は友人とパーティーをするときにLINEのグループチャット機能を使って、一斉に招待状を出す。「自分が送ったメッセージが読んでもらったかどうかが分かる機能が好きです」と述べた。スタンプも気に入っているが、ダウンロードするのは無料のものだけという。LINEの13年の売上高は518億円だった。うち343億円を占める無料アプリのLINE事業のうち、約60%がゲーム課金、約20%がスタンプ課金で、他には公式アカウントやスポンサード・スタンプなど。同事業の10-12月の売上高は前年同期比450%増だった。今月6日に同社が発表した。台湾在住のミシェル・ランさん(30)が自分のiPhone(アイフォーン)4Sに最初にダウンロードした無料チャットアプリはワッツアップだったが、スタンプが気に入ってLINEをより使っている。「友達にスタンプを買うこともあります」というランさんはスタンプ購入にこれまでに800台湾ドル(約2670円)を使ったという。LINEは3月からアプリから固定電話や携帯電話への通話が可能となる有料サービスを日本、米国を含む世界6カ国で開始する。これまでLINEの無料通話サービスは、スマホを持つ利用者間に限られていた。【ソニー、富士写と同等の価値かー、、、ちょっとバブってるかね?確かに、メールはサーバーで止まっていることがあるが、LINEにそういうことは無いので、より速く伝えたい時には使っているかも。】


世界最大の債券運用会社ピムコのエラリアンCEO辞任の真相
By GREGORY ZUCKERMAN AND KIRSTEN GRIND

 【ニューポートビーチ(米カリフォルニア州)】昨年の夏、パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO=ピムコ)の本社には緊張が高まっていた。債券市場に売り圧力がかかり、損失は膨らみ、顧客は同社のファンドから数十億ドルを引き出した。
 1971年にピムコを共同創業し、2兆ドル近い資産を運用する巨大ファンド会社にした立役者ビル・グロース氏の一部同僚に対する態度もいつもより厳しかった。最高経営責任者(CEO)兼共同最高投資責任者(CIO)のモハメド・エラリアン氏と公然と言い争うこともあった。それは同社の社員たちにとってかなり珍しいことだった。
 要求が多い上司であることを自ら認めているグロース氏だが、エラリアン氏に対してはずっと敬意を払ってきたので、最終的には同氏がこの世界最大の債券運用会社を引き継ぐことになると思われてきた。ところが昨年6月のある日、その場に居合わせた十数人の社員たちによると、グロース氏のやり方をめぐって両氏が怒鳴り合いになった。
 2人の目撃者によると、グロース氏はエラリアン氏に「私には41年間の素晴らしい投資実績がある」と言い放ったという。「君には何があるんだ」。
 エラリアン氏はピムコのためにならないグロース氏の手法に言及し、「あなたの後始末はもううんざりだ」と返したという。
 そしてエラリアン氏がグロース氏に社員との接し方を変える必要があると伝えると、69歳のグロース氏は態度を改めることに同意した。これを数人のピムコ社員が証言している。にもかかわらす、ピムコは先月、55歳のエラリアン氏が退社することになったと発表した。これには社員たちも、投資家たちも驚かされた。
 顧客への書簡で、ピムコはエラリアン氏が3月に同社を辞めるが、親会社であるドイツの保険大手アリアンツの国際執行委員会にはとどまると述べた。グロース氏はのちに、エラリアン氏が2冊目の本を書くこと、家族と時間を過ごすことを希望していると話した。
 両氏とピムコに近い人物、二十数人に取材した結果、この辞任にはより重要な原因があるということが分かった。たとえば、かなりの緊張を強いられる上に、この1年間で平等な雰囲気が薄らいだ職場環境、2人の最高幹部の関係悪化、一部の社員を困惑させたグロース氏の決断などである。
 前もって準備された声明でグロース氏は次のように述べている。「ピムコは市場のボラティリティが非常に高い期間を含む40年以上にわたり、一貫して卓越した成果を顧客に届けてきた。われわれは品質とパフォーマンスにおいて最高の水準を維持してきた。私は自分に求めることしか他人に要求しない。すなわち懸命な努力と献身、顧客第一主義への真剣な取り組みである」。
 1月に行われたウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、グロース氏は2人の緊張関係がエラリアン氏の辞任の一因になったという見方を否定している。自分と一緒に働くのは難しい場合もあると認めたグロース氏だが、「辞任と不和とは何の関係もない」と述べた。「グロースは厳し過ぎると言う人がたまにいる。そうかもしれないが、今の私が厳しいと思うのなら、20年前の私を見るべきだと私は言いたい」。
 エラリアン氏の突然の辞任で、アリアンツの一部門でありながらほぼ独立した運営を続けてきたピムコの経営陣の後継計画に関していくつかの疑問が浮上した。ピムコは1月の終わりに新CEO、新社長、6人の副CIOを指名した。CEOにはダグラス・ホッジ氏が就任したが、同社はグロース氏の後継者と目される人物をまだ選んでいない。
 UBSウェルス・マネジメントのグローバルCIO、アレックス・フリードマン氏は「ピムコはビル・グロース氏だけでバランスを取る逆さピラミッドになるのを避けなければならない」と話す。「エラリアン氏に代わる人材が現れることを望んでいる」。
 グロース氏は最近のインタビューで一部の投資業務から身を引くと述べているが、同氏が手綱を放すことはないだろうという社員もいる。
 エラリアン氏の辞任が発表された後、グロース氏はツイッターに「あと40年は働く用意がある」と投稿した。世界の市場について独自の見解を有するグロース氏とエラリアン氏はテレビや新聞でなじみの顔だが、以前から不思議な組み合わせだと思われてきた。グロース氏はかつてブラックジャックのプレーヤーとして鳴らしたことがあり、本質的にはトレーダーである。一方のエラリアン氏はより系統的アプローチを用いるエコノミストだ。
 グロース氏の運用スタイルは輝かしい結果を生み出してきた。同氏の「トータル・リターン・ファンド(TRF)」の資産総額は今や2370億ドル(約24兆2000億円)となっている。2010年にはファンド調査会社モーニングスターの「ファンド・マネジャー・オブ・ザ・ディケード(10年)」にも選ばれた。社員たちによると、同氏の近年の年棒は2億ドル以上だという。
 2009年からカリフォルニア州知事に立候補するために退社した2013年の初めまで、ピムコのグローバル株式の統括責任者だったニール・カシュカリ氏は、数百万人の退職後の蓄えを運用している同社の「社風には張り詰めたものがある」と話す。「社員たちは勤勉で、かけられる期待も大きい。私は同社で素晴らしい経験をした」。
 太平洋から1.6キロほどのところにあるピムコの本社は、ウォール街のトレーディングデスクでは「ザ・ビーチ」と呼ばれている。グロース氏はヨガをするための休憩を取ることがあると話しているが、社員たちは職場環境は緊迫していると話す。
 ピムコの投資専門家のほとんどは、ウォール街の取引が始まるよりずっと前の午前4時半(東部時間7時半)頃に出社し、午後5時以降まで働いている。現役社員や元社員によると、社内競争が奨励されているという。
 トレーディングフロアにいるとき、グロース氏は社員が話しかけてきたり、目を合わせてきたりするのを嫌うが、その傾向は特に午前中に顕著だという。同氏は静寂を好み、たとえ投資の話だとしても、静寂を破った社員を叱責することもあるそうだ。
 ベトナム戦争中は海軍士官だったグロース氏は、ピムコの投資委員会へのプレゼンテーションの資料にページ番号をふるのを忘れた社員を叱りつけ、「コミュニケーション上の減点」を与えることもあった。ピムコの元社員たちによると、その減点はグロース氏のアシスタントによって記録され、年末のボーナスの金額を決める材料になるという。
 社員の中には辞めろと言われてもなかなか辞めず、グロース氏の怒りが収まって気が変わるのを待つ人もいたという。
 2010年にピムコを辞めた元上級幹部のビル・パワーズ氏によると、グロース氏は「かなりの責任や権限、報酬を得ている自分に近い部下たちに飽きたり、警戒心を抱いたりすることもよくあった。4~5年の蜜月期間が過ぎると、部下の頭上にあった光の輪が荊の冠に変わってしまい、グロース氏とのやり取りが短く敵意に満ちた不快なものになることもあった」という。
 グロース氏がある投資テーマを打ち出したとき、同氏は通常、それに対する反対意見を快く思わないと現役社員や元社員は話す。ある上級投資マネジャーから、グロース氏のファンドが保有する債券は割高に思えると言われた同氏は「だったらもっと買い増してくれ」と言い返したと幹部社員たちは証言する。結局、その債券は買い増された。
 コンサルタントのエリック・フラムホルツ氏は、UCLAのアンダーソン・スクール・オブ・マネジメントで教授をしていた2005年、ピムコに助言するために雇われた。フラムホルツ氏は3年間かけてピムコの社員を調査し、2008年にその結果を同社に提示した。
 「実際のところ、自分の会社での立場に不安を感じている非常に有能な人たちが多かった」とフラムホルツ氏は振り返る。「長期的に見ると、ピムコにとっては不健全な雰囲気であり、同社はそうした問題に対処する必要があった」。
 実際になんらかの対策が講じられたかどうかは知らないとフラムホルツ氏は言う。「そのフィードバックをしたおかげで、私はピムコで不人気になってしまった」。
 当時はピムコのポートフォリオマネジャーだったジョン・ブリニョルフソン氏は、約10年前のある日、トレーディングフロアを見学に来た重要な顧客に座ったまま挨拶し、グロース氏から非難されたことを覚えている。ブリニョルフソン氏はグロース氏から「責任は取ってもらうぞ」と言われた。
 グロース氏はブリニョルフソン氏に、ピムコのチャリティ基金宛てに1万ドルの小切手を切ることを提案した。そのときの状況を誤解だと思っていたブリニョルフソン氏は、それでも寄付することにした。すると1年もしないうちに、同氏はピムコのパートナーに昇格した。
 「グロース氏が、私の手に負えないことで私を試したりしないということはわかっていた」。今やヘッジファンドを運用しているブリニョルフソン氏は言う。「グロース氏は最高の人材からやる気を引き出すのが非常にうまい」。
 ピムコは昔から高い評価を得ており、多くの有能なトレーダーを引き寄せてきた。同社は投資の世界でも最高水準の報酬を支払っている。現役社員や元社員によると、エラリアン氏の近年の年棒は1億ドル以上で、他の上級幹部たちの年棒も2000万ドル以上だったという。
 エジプトの外交官の息子として生まれたエラリアン氏は、1999年にピムコに入社してマネージングディレクターに出世した。それ以前は国際通貨基金(IMF)で働いていた。2006年にはハーバード大学の基金を運営するハーバード・マネジメントのCEO兼社長に就任するためにいったん同社を退社した。2007年の終わりにピムコに戻った同氏はCEOとなり、グロース氏とともに共同CIOになった。
 同僚たちによると、エラリアン氏はピムコの経営と資産の運用に尽力する一方で、世界中を回って顧客に会っていたという。ほとんど休暇を取らず、同社のシビアな環境下でも辣腕を振るった。
 経営に関して、エラリアン氏はグロース氏の形式張らないスタイルよりも系統的なアプローチを好んだが、両氏が他の社員の前で衝突することはめったになかったという。
 昨年の夏、投資家に米連邦準備制度理事会(FRB)による国債購入プログラムの縮小への懸念が広がったのを受け、債券価格に下げ圧力がかかった。昨年6月に投資家がグロース氏のファンドから引き出した資金は96億ドルに達した。同月、グロース氏は投資家に宛てた書簡で「今逃げ出してはダメだ」と訴えた。
 それでもさらに多くの投資家がファンドを解約し、ストレスはさらに増大した。社員たちによると、この頃から、取引戦略、人事、新商品などをめぐるグロース氏とエラリアン氏の意見の対立がよく見られるようになったという。
 グロース氏のいくつかの決断に関して、おかしいのではと感じる社員もいた。昨年の夏、市場が低迷していたとき、グロース氏はピムコの取引を、主に顧客の解約金を調達するための取引に制限した。それでは割安な債券が購入できないとグロース氏とエラリアン氏に不満を訴える社員もいたが、グロース氏は彼らの能力を信用していないようだった。グロース氏は頑固だった。同氏は過去の厳しい時期にも取引を制限することがあった。3人の社員によると、そうした取引制限は、数週間にも及んだという。
 ただ、ピムコの広報担当者によると、同社の投資委員会は社員たちに「不必要な」取引の制限を指示した――市場が落ち込んでいるときにはたまにあること――が、その期間中の全体的な取引高は減少していないという。
 エラリアン氏は、社員に対してはケンカ腰ではなく、もっと理性的に接すべきだ、投資判断においては他のマネジャーたちにもっと自由裁量の余地を与えるべきだ、とグロース氏に意見した。夏の終わり、グロース氏はそうした意見を聞き入れることに合意したが、上級幹部たちによると同氏の態度の変化は長続きしなかったという。
 投資委員会の会議でエラリアン氏や他の幹部が債券と関係のない株式やその他のことを議題にすると、グロース氏は退屈しているように見えたという。同氏は会議室から出ていくことで、その議論を事実上終わらせてしまうこともあった。また、エラリアン氏の見解に以前ほど興味を示さなくなった。
 昨年暮れ、グロース氏は大勢のトレーダーを前にして次のように発言した。「モハメドが許可してくれさえすれば、私はピムコの運用総資産2兆ドルを自分だけで運用できる……私はセクレタリアトなのだ」。自分を米競馬史上屈指の名馬にたとえた同氏はさらに続けた。「セクレタリアト以外の馬に賭ける理由など果たしてあるだろうか」。
 ピムコのパフォーマンスが悪化すると、社内の緊張はさらに高まった。運用総額2億3700万ドルのグロース氏のTRFは2013年に1.9%のマイナスリターンとなった。ベンチマークであるバークレイズ・米国総合債券指数の2.02%のマイナスリターンはかろうじて上回ったが、TRFにとっては1999年以来初のマイナスリターンとなった。グロース氏のファンドの純流出額は411億ドルにも達した。モーニングスターによると、これは1年間の流出額でファンド史上最大となったが、それでもTRFは依然として世界最大の債券ファンドだ。
 エラリアン氏は、自ら強化に注力してきた株式ファンド事業が行き詰り、運用に手を貸した2つのファンドのパフォーマンスが低迷するのを目の当たりにした。
 2人の幹部社員によると、ピムコの執行委員会は昨年11月、両氏と面談する特別部会を設置することで拡大しつつあった不和に対処しようとしたという。その1カ月後、エラリアン氏に提示されたのは権限の拡大だった。同氏はそれを受け入れる代わりに、グロース氏に辞任の意思を伝えた。
 「辞任などあり得ない」とグロース氏はエラリアン氏に言った。「われわれには君が必要なんだ」。
 同僚たちは両氏が関係修復の道を見つけ出すだろうと考えていた。今年の初め、エラリアン氏はピムコの新たな経営方針を模索するための調停者を交えた協議に同意した。一方のグロース氏は調停者を立てるという発想を嫌い、それを拒否したという。
 1月の終わり、エラリアン氏はグロース氏に心を決めたと告げ、退社の意向を伝えた。
 その発表以来、グロース氏はエラリアン氏の退社に関して失望と当惑を表明してきた。同僚たちには、エラリアン氏を慰留するために、欲しいものは何でも差し出すと言ったことを明かしたという。
 今月の初め、ピムコは社屋の廊下からエラリアン氏の写真を撤去し始めた。同氏の著書も保管用の箱に納められた。エラリアン氏のオフィスも、ピムコのトレーディングフロアから離れた場所に移されてしまった。
 2月18日、ピムコは自社のウェブサイトにQ&Aのページを設けた。グロース氏はそこに「これは指揮を執る機会を委譲しようとするもので……素晴らしいものになるだろう」と書き込み、新たな経営体制に期待を表明した。
【ジジイ特有の頑固さか、ボケでも出始めたか?PIMCOという会社は兎に角、金融テクノロジーが進むのに合わせて、それに付いて行き取り入れてきた素晴らしい債券HOUSEであることは誰もが認める事実である。ビルグロースが引っ張ってきたことも事実である。ただ、引き際も肝心である。エラリアンの退社は非常に残念でPIMCOに暗い影を落とすだろう。ビルグロースは後継を早く育てて引退し、自身の資金運用でもやるのが良いだろう。】
by g-bs | 2014-02-28 18:51 | 備忘録

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